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関東人が祝島に行きました−2

祝島の街並み
祝島の道
祝島船着き場

船を降りてさっそく目に入るのは石を練りこんだ練塀(ねりべい)のある街並み。

祝島の見どころはこの塀だそうです。練塀が続く迷路のような細い路地が奥へ奥へと続きます(わたしは方向感覚を失いました ^^;)。観光地にありがちな部分的に残された景観ではなく、この塀が今でも生活の中に息づいている様子が感じられました。後から聞いた話では、塀は台風から暮らしを守っているそうです。

ゲストハウスに着く途中、島では一番大きいお店というよろず屋のような食料品屋に立ち寄りました。大きいといっても3人入ればもういっぱいです。

私は入れずに外で待っていると「お豆腐と天ぷらを買ったよ~」と入った仲間が出てきました。

天ぷらとはさつま揚げのようなもの。こちらではさつま揚げも竹輪も練り物は総じて天ぷらと呼ばれているようです。お豆腐はなんだか巨大。

宿に到着すると、あらかじめ豊穣庵さんが送ってくださっていた野菜とお米とお餅がありました。

といってもこのままでは夕飯は野菜と豆腐がメインになってしまい、ふだんの田中家の夕飯と変わりばえがなくてもの足りない!

案内してくれたさわやかなTさんに「お魚を買えるところはないですか?」と聞いたところ、やっぱりお魚を売っているお店はないとのこと。

みなさん漁師さんから直接買ってるけど、この日はもう売ってないそう。うーん、まあそんなもんですよね、漁師町なんて観光地でない限り。

わたしたちの落胆ぶりを見てTさん「ちょっと聞いてみますねー」とどこかに消えていきました。

わたしたちも散策に出て、ビールを調達して帰ってみると玄関にTさんがお魚とともに現れました!  細魚(さより)の一夜干しと冷凍のタコです。Tさんすてき!

さより

そんなわけで夕飯のラインナップは、タコのカルバッチョ、野菜と豆腐のお鍋、大根と天ぷらの煮物、焼き豆腐の高菜のせ、ヒジキとレンコンの炒め煮などなど。タコはやっぱりもっちりしていて美味しい! 東京で食べられるのとは違います。

島で買ったお豆腐に包丁を入れたMちゃんがびっくり「かたい! 高野豆腐みたい」。もちろん水戻し後の高野豆腐という意味。

見た目も固そうで沖縄の島豆腐そっくりでしたが、切った感じもまるで島豆腐。豆腐ステーキやチャンプルーに向いてそう。

これも後で島の人に聞いた話ですが、瀬戸内海の島でもこの「石豆腐」を作っているのは祝島だけなんだとか。石豆腐や石組みの塀といったの沖縄文化との共通点から、この島には昔沖縄からやって着た人々が住み着いたという説があるそう。納得です。

この晩はビールで乾杯し、五橋をあけワインをあけだらだらと飲みました。ビールは食料品やよりもさらに小さい酒屋さんで買ってきたものですが、なんとおしゃれで都会的な「ハートランドビール」です。瓶がリユースしやすいという理由で島の人に好まれているとのこと。 なんだかとても田舎のようで進んでいる面もあるらしい、そういえばTさんのお庭にはソーラークッカーなんていう自然エネルギーの調理器具もあったなー。ゲストハウスのお風呂はタイマー式の薪ボイラーだし。なんだか不思議なこの島で、見慣れたメンバーでこたつを囲んでいるという不思議な状況で夜はふけていくのでした。

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