日々ろぐ

MUD検定3級 検定当日

| 2018.08.24 |

3級検定当日のことを書き留めたいなぁと思いつつ、あららーっというぐらい時間が経ってしまいました。

ちくいち思い出せないぶん、印象が強かったことだけに絞れるので、これはこれでよしということにさせてください^_^;

では時系列に羅列型でだらだらと。

会場は、印刷会館2階の広い会議室。

席は長机にひとつに2名で、ゆったりと座れてテキストが広げられるスペースが確保されていました。なんでも席と席の間は、ぎりぎり車椅子が通れる幅をあけてあるそうな!

席にはあらかじめ封筒にテキストが入れて置いてあって、まずこの封筒が「引っ張るだけで簡単開封!」とういユニバーサルデザイン。テキスト自体も、各ページに目が不自由な方でも読み取り機があれば内容が理解できる「SPコード」がついてます。これは見た目はQRコードのもっと細かいかんじのもの。コードの位置がわかりやすいように、テキストの近い位置には切れ込みも入っています。

MUD_text1

MUD_text2

 

まわりを見渡すと、どうも私のように個人で受けに来ている人は少なく、企業が若手を集団で送り出して来ている受講生が多いかんじ。検定についてあーだこーだ、先輩はこうだったとかいう話に花が咲いていました。どのようなお仲間なのか興味が湧いたけど、内輪感が強くて訊ねるのは諦めました。若い人だけでなく中高年も多くいました。

 

始まる前にトイレを済ませようと行ってみるとここにも面白いものが。トイレ表示マークの上にさらにテープでマークが貼り付けてある。なんでも災害時の避難所などでも応急に表示マークが作れてしまうテープキットなんだとか。キットの紹介の意味で貼ってあったようです。

 

さて、講義が始まると先生だけでなく、なんと手話通訳者が登場! これが一番びっくりしたかも。聴覚障害のある受検生がいらっしゃるようでした。検定自体が多様な方に対応しているんですね。さすがです。

午前中は色覚についての講義。講師はあの複雑な東京の地下鉄の路線図をユニバーサルデザイン化されたという、第一線で活躍されている方です。学生以来の久々の長時間講義で眠くならないかなーなどと情けない心配をしてましたが、内容がおもしろいし講師がテンポよく進めてくださるので大丈夫でした。また休憩がちょこちょこあって、これが普段からトイレが近い私には非常に助かった。

 

テキストに沿って「ユニバーサルデザイン」とはという理念から始まるのですが、そこはいきなりサクッと簡単に済まされ次章の「メディアユニバーサルデザイン」とはに進みます。これはとまどう人もいるかも。私はちょっととまどうと不安で集中できなくなるタイプなので、あらかじめ家で本を読んでおいて良かった。ちなみに読んで来たのは『ユニバーサルデザインの教科書』『グラフィックデザイナーのためのユニバーサルデザイン実践テクニック51
講義のハイライトは色覚障害者の色の見え方で、これは独学が難しいとこなので貴重でした。

 

話はお昼休みに飛びます。席で食べても良いのですが、外に出て行く方が多かったです。私は持って来ていたので、席でさくっと済ませ、部屋の後方に展示コーナーへGO!  メディアユニバーサルデザインに配慮した印刷物の展示をゆっくり見たり、色覚障害を体験できるレンズもありました。

MUD_tenjisample

そして貴重な体験もできました。高齢者の不自由さを疑似体験できるグッズを身につけ、スタッフと一階まで降りてみるというもの。手足には重り、目にはゴーグルをつけます。視野がせばまり、物はぼけ、世界が黄色味を帯びて見えます。当たり前ですが体感するというのは想像を超えますね。

 

午後は文字組版編の講義。講師もバトンタッチ。大学で教えている方だそうです。私にとって、今まで若い頃からバラバラに得ていた組版の知識を、まとまった状態で教われるのはおもしろかったです。話は基礎の基礎的な内容からUDフォントまでかなりスピーディに進みました。基礎とはいえ専門的な内容なので、このスピードにはおそらく一般人にはついていくのは不可能。やっぱり受講者は実務経験者がほとんどかな。

昼食後だし基礎的な内容とあって、船を漕いじゃっている人もいました。逆に身を乗り出して見ている人が多かったのは活版時代の貴重な映像。若い人たちには新鮮だったのかも。

長い講義が終わりいよいよ検定の時間に。と、その前に再び講師が登壇して解答のポイントを説明。手厚いです、この検定。そもそも検定自体、付箋を貼ったテキストを見ながらでOK。企業で来ている人たちは、落ちたらかなり恥ずかしいでしょうね。

そして検定スタート。問題量はけっこう多いです。テキストからゆっくり答えを探す時間はあまりないので、付箋が大活躍。余裕でした〜と言いたいところですが、実際けっこう焦りました。時間内に間に合うのか! ? でも終わってみると時間が余りましたけど。

 

こんな感じで一日がかりの検定がぶじに終わりました。受講生への配慮が手厚い検定でした。それ自体、こういう道を作れと背中を押されている感じ。ユニバーサルデザインというと、特定の人に配慮するデザインと思われがちかもしれませんが、その配慮はみんなが心地いいものなんだと思うし、そうなるようバランスをとるのもデザイナーの仕事なんだと思います。

 

この日、娘のお迎えやお世話は主人が「任せろ!」と言ってくれたので、のんびり銀座を散歩して、羽を伸ばしてから帰宅(会場は銀座の近く)。夜に任せたことはほとんどなく、2歳になってから初めての主人ワンオペ。でも普段から仲良しの二人なので安心してのんびりしてきました。

ginza

 

学んだ内容はさっそく仕事に活かせています。そして検定2級も申し込んじゃいました。

2級の取得は、なんと2日がかりになります。当日以外にも予習と検定後の課題提出が必要。3級と違って色のパーセンテージを比較する応用問題が多く、数字が苦手なわたしにはちょっとため息なのですが、どんな講義を受けられるのか学生気分で楽しもうと思っています。

 

 

メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)検定3級に合格した話

| 2018.07.30 |

MUDアドバイザー

 

このたび、メディア・ユニバーサルデザイン・アドバイザー(略してMUDアドバイザー)検定に合格しました!
と言っても大方の方からはなんだこりゃと思われそうです。思い切りざっくり簡単に言うと、メディアに関する「視覚情報」を、高齢者や弱視者、色覚障がい者など視力に問題がある方にも見やすいよう配慮したデザインに整理することがメディア・ユニバーサルデザイン。
アドバイザーはその教育検定3級の認定資格です。
検定は2011年からNPO法人 メディア・ユニバーサルデザイン協会が実施しています。

小さい文字が見づらい、色が見分けづらい、情報が読み取れない、ある程度の年齢になれば誰にとっても無縁じゃない話です。それに視覚に自信がある方でも、くっついた行間や余白のないレイアウトに読みづらさや見苦しさ感じることがありますよね。
3級はデザインで問題解決を図る基本を勉強し、必要な情報が届くような改善案をアドバイスできる資格です。

3級は入門編といったところなので、この仕事をしていればまあおおかた受かるレベル。ブログで長々と自慢することではないのですが、たまには私の目標をしっかり書いてみます!
わたしももう40代半ば、とうに不惑は越してますが残念ながらまだまだ惑いまくり。
これから自分はどういうデザインをしていきたいんだろう? 今年に入ってから自問していました。

それで一番しっくりときたのが、高齢者に配慮した見やすいデザイン。「雰囲気重視の伝わらないデザイン」からは卒業し、必要な情報をちゃんと伝えることに自信を持つ! 我ながらなかなか現実的な目標です。

それにはまずユニバーサルデザインをちゃんと勉強したいと調べていたところ、この検定を知りました。
メディア系のユニバーサルデザインは独学するための情報が少ないので、勉強するには検定に申し込むのが一番良さそう。
ありがたいことに3級は朝から1日がかりで講義を受けて簡単な試験を受けるだけなので、仕事と育児しながらでも余裕を持ってのぞめました。
検定料は一般16,200円。ちょっとお高めですけど、講義とテキストが含まれているので妥当といったところでしょう。

その検定自体も、ユニバーサルデザインを意識した取り組みが随所に見られおもしろいものでした。まあ検定なんて今まで簿記3級しか受けた経験がないので、あれこれ言えた立場ではないのですが、次回は試験当日のレポートも書いてみます。と言ってもいつになるやらですが。。。

 

CGCグループさんを知る

| 2015.07.28 |

CGC_CSR_表紙

 

今年の春CGCグループさんのCSR報告書をデザインする機会をいただきました。

詳しくはポートフォリオにアップしてあります。↓

CSR報告書:CGCグループ『協業のちから報告書2015』

 

 

CGCグループさんは、一種の食品流通会社として食品のプライベートブランド開発などを行っている、身近でないようで身近な会社です。

最初にお話をいただいたとき、「あ、あれか〜!!!」と思いました。

CGC_s一時期私が世田谷の東松原に住んでいたころ、冷蔵庫に常備していたのが、近所のスーパーで買うCGCグループのラベルがついたお豆腐でした。このころは仕事が忙しくてあまり家で料理をしたり食べる時間がなく、とりあえず豆腐と納豆だけはお守りのように冷蔵庫に買い置き。特に同居していた兄は一度に2丁(一丁300g!)食べてる姿もよく見かけました。
なんだか食品会社らしからぬ名前のラベルにもかかわらず、他社と食べ比べると濃くてしっかりした味のお豆腐で(安いのに)、CGCってなんぞやとちょっと気にはなっていたのです。

 

お仕事で再会することになり驚いたものの、いろんな謎がとけて嬉しかったです。

わたしがCGCってなんなのか不思議に思っていたのは無理はなく、CGCさんは“宣伝にお金をかけるより商品にお金をかける”という方針で商品開発を行っていて、そのため消費者はわたしのようにCGCって???  と思いながらもリピーター化している人も少なくないようです。

商品開発だけでなく“食育”や“お料理する人への支援”も積極的になさっています。

 

弁当の日

例えば、子供が自分だけでお弁当を作り登校する「弁当の日」という学校教育。これを各地域のスーパーマーケットで応援の場を作ったり、提唱者の竹内先生の講演会を企画したりとかなりの熱の入れよう。

そのご縁で『弁当の日がやってきた』の出版元、自然食通信社さんに今回のCSRの制作を依頼、そこからわたしも制作チームに引き入れていただきました。
なぜ食育や料理の支援に力を入れるのか、その理由はとてもシンプル。

「スーパーマーケットは料理をする人がいるから成り立っている。」明快ですね。アースデイマーケットだってそうなんだよなぁと改めて思いました。できれば大きくなった子供達みんなが、家族のため自分のために料理をする社会であってほしいです。

 

打ち合わせで何度か本社に足を運んで、そのたびに企業としての真面目さ、誠実を実感しました。制作するにも根幹的な思いの部分を共有するのに多くの時間を割いてくれました。

以来、スーパーでCGCラベルを見る機会があると嬉しくて手にとっています。デザイナーとしてというより、料理をする人の一人として。

 

 

 

 

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