日々ろぐ

唐津旅行 呼子編

| 2014.10.29 |

よぶこ

 

今回はじめてイカで名高い呼子(よぶこ)に行きました。一番最初に感じた印象は「夜が早い!」。

まだ明るい18時すぎに宿に着いたのですが、お目当てにしていたイカの有名店のみならず食堂は軒並み閉店時間。飲み屋さんは一件もなし。途方にくれかけました。

さいわい宿でお願いしたら急遽イカ活き造り定食を用意してくれて、それが激ウマだったので助かりました。

金丸旅館という生け簀のあるお宿です。

活き造り    ゲソ天

透き通るようなイカ刺しの歯ごたえとゲソ天のぷりぷり感が、初めて食べる田中にとってはまさに驚きのうまさだったらしく、「しばらく東京でイカは食えない!」だそうです。

 

そして翌朝、ジョギングに出かける田中と散歩に出るわたし、それぞれ別方向に出発。

わたしは運よくイカを天日干しする光景と出会えました。

イカ干し1

イカ天日干し2

 

1枚1枚ていねいに干されていました。時間は朝6時ごろ、作業はすっかり終わっているようす。夜が早いわけです。。イカ釣り漁は夜中が本番ですからね。

道端で漁港らしい観音様(?)にも出会えました。鯛でしょうか、かごからはみ出ています。買い物かごを下げているふうなのも呼子らしい。

観音様

 

呼子は朝市も有名で、日本三大朝市のひとつとも言われています。わたしが宿を呼子にとったのもそれに行きたいがため。宿で行くなら8時ごろが良いと教えてもらい繰り出しました。

DSC00922_s    あさいち1

あさいち2

 

市場のメインはやっぱりイカの一夜干し、そして鯵のみりん干し。あっちを見てもこっちを見ても干したイカとみりん干しがずら〜り。売り手の多くは威勢のいい女性で、ひとつ買うとどんどんおまけしてしてくれるのが楽しかったです。興奮を煽られます。みりん干しは店によって味つけが違うそうなので2カ所で買ってみました。

アラカブ

 

眼を奪われる赤いお魚。鮮魚ではこれが一番多く売られていました。店の人に聞いたらアラカブとのお答え。こちらで言うカサゴのことだとは後で知りました。

さすがに鮮魚は買えませんが、干したイカ、鯵、塩うに、いりこ、塩辛、イカしゅうまいなどなど後悔のないようどっさりと買い込み、クール便で発送して興奮のお買い物終了〜。

 

 

呼子という地名を私がはっきりと認識したのは、最近と言ってもいいほど大人になってからです。

子どものころから耳には入っていた地名「よぶこ」。特に興味もわかず、近年東京でも「呼子のイカ」という字を目にするようになったので、ああ、あのよぶこかーと初めて漢字を知ったぐらいです。はっきりした位置も知らないままでした。

それをリアルな場所として把握できるようになったのは、法事で行った唐津でイカの活き造りを食べてからです。まだ動いている透きとおったイカ刺しと、後から揚げてくれるゲソの天ぷらの美味しさ。食と認識との結びつきは強し! 美味しさと一緒に位置関係もしっかりと頭に入りました。

ちなみにその時の場所は唐津でも呼子よりだいぶ手前(南)なのですけど、手前でもじゅうぶん美味しいです。そのせいかうちの親たちには、わざわざ交通の便のよくない呼子までイカを食べに行くことがちょっと不思議に感じるようです。また父は子どもの頃よく、掘ったレンコンを荷車に積み呼子まで一時間ぐらい引っぱって売りに出かけてたそうで、その距離をタクシーでひょいと飛ばして着けることにいまだに驚愕していました。その記憶がよけいに僻地に思わせているのかもしれませんね。今は道路が整備されいて一応バスもあるので行きやすいですよ。

 

よぶこといえば、、たしか私が小学生のころだったか、家にほんのわずかな期間ですが「よぶこのおばさん」という親戚が滞在していました。ある日突然現れた(ように見えた)その女性は、どうも嫁ぎ先との不和があって出てきたらしく、子どものわたしが詳しく聞くことは能わずなんとなく不思議な存在でした。学校から帰るとおやつを作ってくれてたりして、少しだけ慣れてきたころによぶこから家の人(だんな?)が迎えにきて去って行きました。いまもお元気でよぶこにいるそうです。

そんな記憶もある「よぶこ」。今ではすっかりイカの「呼子」にイメージが置き換わりました。二日目のお昼も海中レストラン「萬坊」でイカを堪能し、ゆるキャラの“けんちゃんさきちゃん”に見送られて呼子を後にしたのでした。

けんちゃんさきちゃん

 

 

 

 

 

 

唐津旅行 風景編

| 2014.10.23 |

すでに冬の気配が漂う季節に恐縮ですが、仕事もひとくぎりついたのでやっとこさ9月の唐津旅行の写真をアップです。

sayohime

 

墓参り旅行と私たちはよんでいます。
唐津市(からつし)は私(考藤)の両親の故郷。とくに夫婦仲が良いとは言いがたい両親ですが、ふたりは同じ町の出なので、両家の位牌は仲良く同じ納骨堂の背中合わせの位置に納まっています。お墓とよんではいますがお寺の中の棚式の永代供養墓です。

唐津といってもぴんとこない方は多いと思いますが、佐賀県の北、玄界灘に面した位置にある歴史ある地域です。唐津焼きの唐津、唐津くんちの唐津、ジャック・マイヨールが初めてイルカと出会った唐津といえば、聞き覚えのある方も多いはず。きっと!

また最近は呼子町(よぶこまち)のイカの活き造りが有名になってきました。ただし呼子が唐津市に組み込まれたのは近年ですが。

 

田中家のお墓は都内にあるのでお彼岸などの折りに何度も行っていますが、唐津にはなかなか行けずじまいで結婚から3年もたってしまいました。

ちょっとのんびりしすぎたなー、うちの祖母の墓前にも挨拶しないと不公平だし! と思いはじめてからも、仕事や体調不良、行くなら春か秋にという親からのアドバイス、また田中の無関心などが手伝ってのびのびに。

 

でも、のばしたかいがありました。ベストシーズンの初秋、しかも快晴の日に訪れることができました。

車窓から

 

福岡市を発するJR筑肥線は、佐賀県に近づくあたりから海沿いを走ります。海が見えて車内に海の光がさしこみ明るくなってくると、ああもうすぐ唐津だなーという気持ちになります。上は車窓からの1枚。

今回は父が同行してくれて、前半は三人旅でした。車窓から見える島をなつかしそうに田中に説明していました。

唐津駅の少し手前の東唐津駅で降りて、まずは唐津のシンボル鏡山(かがみやま)を父の友人が車で案内してくださいました。

虹の松原2

 

 

 

山頂の展望台から見下ろすと、名勝・虹の松原が緑の帯のように広がっていました。9月の澄んだ空の下の松原と海と小さな島々、まさに絶景♪ 上の写真は田中が撮ったもの。

鏡山自体の写真? どうも山自体のお姿は低すぎて海上や他の山からでないときれいに拝めないようです。父母にとっては友達とかけくらべしながら登った山。そして山頂から見下ろす唐津人の誇り(?)虹の松原。相当思いがつまっているみたいで、今回の旅で父母が一番田中に見せたがった景色です(=田中くん写真撮って!)。

 

私も好きな場所ではありますが、ここは天気が良くないとつまらないし、山頂のさよ姫像(トップの記念写真です)は微妙だし…、まず舞鶴城(唐津城)や唐津くんちの曳山展示場を見せる時間を確保したほうが無難じゃないかと提案してみたのですが、どうしても譲らない両親。それがこんなにいいお天気で、ぶじに撮影の役目も果たせてほっとしました。下は私が撮影。

 

虹の松原1

 

小さな山ですが、その昔神功皇后が登って先勝祈願したり、日本三大悲恋伝説(?)のさよ姫の伝説が残っていたりと歴史をにぎわしたパワースポットだそうです。

 

唐津市の中心地はJR唐津駅周辺、父母の住んでいたまちはそこからさらに車で海沿いを20分ほど北上したところにあります。案内してくださった父の友人と駅の近くでお別れし、そこでタクシーに乗り換えたのですが、その合間に駈け足で旧唐津銀行を見学してきました。

 

旧唐津銀行1

旧唐津銀行2旧唐津銀行4

旧唐津銀行3 唐津出身の建築家、辰野金吾氏が設計監修し、1912年に竣工された銀行です。

辰野金吾氏とはあの赤レンガの東京駅を設計した巨匠。わたしもここは今まで行ったことがなく、今回なんとか行く時間がとれてすごく嬉しかったです。なんと無料で見学できます。1997年までは実際に銀行として使われていたそうです。ちなみにその当時は佐賀銀行だったので、うちの母に「唐津銀行」と言っても通じませんでした。

 

この日はその後タクシーで移動し、親戚に挨拶したりお寺にお参りしたりとぶじにひととおり儀式を終えることができました。田中は伯父85歳のくり出す唐津弁のシャワーにちょっとぽかーん。そんなこんなで写真を撮るような余裕はないまま、宿泊先の呼子町までまたタクシーで移動しました。

 

呼子町は唐津市の北端の漁師町です。うちの田舎からは車で15分ぐらいと近いのですが私は今まで行く機会がなく、今回はぜひにぜひにと父に希望して宿を決めさせてもらいました。

有名なイカの活き造りや呼子朝市については別途書くのでこうご期待。もうひとつ楽しみにしてたのは遊覧船です。翌日も快晴だったので乗ることができました。

遊覧船「いかまる」で行く七ツ釜は、父も子どもの頃に親しんだ場所だそうで、唐津の絶景スポットのひとつなのですが呼子から遊覧船に乗らないと近づけないのです。なので今回ようやく行くことができました。

 


七ツ釜3

七ツ釜1

七ツ釜2

 

海食洞というらしいです。この柱状の岩が積み重なったような洞穴が七つある不思議な地形。この穴に船首をつっこむのがハイライトです。けっこう船酔いがきました。でもほんとうに迫力満点、酔ったかいがある胸打つ光景でした。

フリーダイバーのジャック・マイヨールがかよった場所はここらしいです。

潮の流れが強くて、ここで泳ぐなんてちょっと信じがたい場所でしたけど秘密基地みたいでわくわくするんでしょうね。

うちの父も子ども時代、ここで泳いで遊んでいたそうです。唐津の子どもはすごいな!

 

 

以上、唐津の風景編でした。次回は呼子のイカと名護屋城跡編(?)の予定です。